2017年3月3日

ワインぶどう苗木作りの準備、整いました!

毎日充実しております、あべっちです。数か月も前からぶどうの苗作りの準備を進めてきました。私はワインブドウ作りの1年先輩に私たち「3人は受け身だよね」と言われて、ハッとしたのです。その先輩は去年、自分でアカデミーの講師の方々や自分の欲しい苗木を持っているワイナリーに積極的に連絡し、お願いし、お手伝いをしながら自力で穂木を集めていたのです。アカデミーに通っていればなんとかなると思っていた自分が恥ずかしくなりました。

それに気が付いてからは照れ屋の私も一生懸命に動きました。 おかげで植えたかったシャルドネ、ピノグリ、リースリング、、メルロー、ケルナーなどの穂木(剪定枝)をいただくことが出来ました。それに加えてプティマンサンやシュナン・ブランなどの他ではあまり見ない個性的な品種もあります。どんなワインが出来るか期待で夢が広がります。

快く穂木を分けていただいた農家の方々には感謝しかありません。必ずワインをもってお礼参りに行きますので飲んでくださいね!

机に丸ノコで穴をあけて作りました
これ、何をする機械か分かりますでしょうか?分かった方は最高レベルのワイン通かと思われます。なにせ日本では苗販売業者くらいしか持ってません。ワインブドウ生産者でもこれを持っているのは数えるほどしかないのではないでしょうか。

そう、台木と穂木をくっつけて苗を接ぐ通称「足踏み式オメガ」です。生食用のぶどうとは違い、高品質なワイン作りでは1haで5000本、多ければ1万本の苗木を植えます。もしこれを1本1200円で買えば、1200万円かかるんです。ええ、私にはちょっと無理です。そこで自分で苗を作る技術が発展してるわけですね。農家の知恵の結集であります。

手接ぎに比べて10倍以上の速度が出せる便利な足踏み式オメガですが机までついてるわけではありません。なので机と加工が必要になります。そこで活躍したのが私が家の直しで使っていた工具と経験でした。道具はホームセンターで借りれば数千円しますし、「あ、延長コードもあったほうがいいか」とか「のみもあったほうがいいな、ということは金づちもいるな」などを道具を持っていくときに想像出来たのでスムーズにできました。経験って大事ですね。道具にも感謝。

そんなわけで作業机が完成したので(最初の写真ね)、次は接いだ苗木を収納する箱作りです。

N島さんの設計通りにホームセンターでカットしてもらった合板。自分でカットするより綺麗だし早いし。全ての作業を自分でやりたくなる私でもこれはありだなと思いました。
で、ビスを打ち込むだけのお気楽箱作りが終わりました。今回作った24個だと1つ100本だとして2400本くらいしか入りませんので追加していかねばいけまんね。JAの研修生だけでも10000本以上の苗を作りますから。そんな中、2つを重ねて置けるのはポイント高いですね。

ワインブドウ用の矮性(樹勢の弱い)の台木である「101-14」も私には750本渡してもらえることになり、第2弾もあるとのことで期待してます。また、生食ぶどう用で樹勢が強くなる「テレキ5BB」の台木ももらえることになったのでそちらも有効利用していきたいです。


来週月曜日から鹿沼土などの土が届きますのでいよいよ接ぎ始めることが出来ます。会社での研修が終わった後、夜の21時まで継ぐことになるでしょう。研修仲間とおっさん同士で牛丼食べに行ったり、作業小屋でコンビニ弁当を食べたりするんだろうなぁ。青春です。

ともあれ積極的に動いてよかったです。仲間に、みんなに感謝です。
おいしーいワインにご期待ください。



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