2017年12月9日

不審火のご報告とお願い

 備忘録と町内外の友人たちへ現状をお知らせするために書き残します。
(写真は撮影していただいたワインブドウ作り仲間の中嶋さんのブログから抜粋)

・第1の火災(2017年12月3日(日)午前中)
2017年12月3日の日曜日、長和町和田の和田保育園の裏120mで火災がありました。現場にいた消防団の方の話だとヘリコプターからも放水し、結果2ha~4haが焼失したとのことで近年の消火活動の中でもかなり大規模なものだったとのことです。


火の気がないところからの不審火とのことで放火、またはポイ捨てタバコの可能性が高いと。現場近くの和田保育園はたまたま逆の方に燃え広がったから園は無事だったものの、子供心に傷が残った子もいたのではないかと。子供達や先生方の気持ちを想うと心が痛みます。うちの赤子だって3年後には通う保育園ですし、3年前までは長男も通っていたのですから決して他人事ではないのです。

そして更に、この辺りは私とN嶋さんがワインブドウを栽培するエリアなのです。なのでもうこの段階で「もしかしたらこのエリアの遊休荒廃地をワインブドウ畑として利用するプロジェクトに反対する誰かが放火したんじゃないのー?」なんて話をする人がいらっしゃいましたが、内心私もそれは頭をよぎってました。(実際、私たちに対してあからさまな態度をしてくる方もごくごく少数ですがいらっしゃるので…)


・第2の火災(2017年12月7日午後13時前後)
 第一の火災からわずか4日後、2回目の火災が起きました。近くだから見に行ってみるといいよとの役場の方からの助言。大丈夫でしょうと思いながらも4日前に火事があったこともあり、大事をとって現場に行ってみてビックリ!燃えてるのはうちのシャルドネ畑のとなりじゃないですか!!おいおいおいおいおい!


うちの鹿避けネットが一面ですが焼けおちて、場所によっては畔が5mほどですが炎が入り焼けてました。広がりが遅かったのは秋に草刈をしていたことが良かったと思われます。

発見してすみやかに通報してくださったJAの方(流石、頼りになります!)には感謝しかありません。通報があと10分でも遅ければ、言い過ぎではなく本当にうちのシャルドネ畑は燃えていたでしょう。(草刈りを秋にしっかりしておいたので大丈夫だった可能性もありますが)


お隣の畑(遊休荒廃地でススキだけの畑)は全焼しました。

これが現在(12月9日現在)までの報告です。今、とても不安な気持ちです。まだ燃えてる自分の畑を見たとき、成木になった数年後にまた燃やされるイメージが湧いてしまい、それが頭から消えません。しばらく現場を見たくないです。

もし放火だとするならば、、、。犯人の方、どうか気をお沈めください。もしワインブドウ栽培に反対であるならその意志表明をしてくださいませんか?私は誰かに「こんなこと」をさせてまで、ワインを作るべきだとは思いません。どうか前向きに話しあいできませんか?

火事は子供の心に深い傷を負わせます。だからもうこれで終わりにしませんか?
お酒が飲める方であるなら数年後に出来上がった最高のワインを差し上げますし、 飲めない方ならブドウ畑に来ていただけたら生のぶどうを差し上げます。町の子どもたちが誇りに思えるような畑が町内に出来ることは決してマイナスではないんです。

子どもたちの笑顔のために、どうかどうかお願いします。
そしてもし煙草のポイ捨てだとするならば、ポイ捨てはもうやめましょう。かっこ悪いし汚いし、関東じゃ罰金ですよ。燃やしちゃえば放火と同じですからね。

長和町 ワインブドウ栽培家 阿部 健史

2 件のコメント:

  1. 不審火って感じるのは後ろめたさがあるからでは
    ワインは外国産の方がずっとコスパ良いしやる意味わからない
    その場で一番良い物をなぜ作れない、水が豊富にあるのだから、ブドウ作らなくて良いのに

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  2. 匿名さん
    ご意見をありがとうございます。お返事書きますね。


    ・不審火とどうして感じたか
    不審火の可能性が高いと感じたのは消防署の方や警察の方がおっしゃっていたからです。


    ・ワインは外国産の方がずっとコスパ良いしやる意味わからない
    外国産ワインはコスパ良いですよね、よく分かります。日本で栽培から醸造まで行っておいしいワインを造るとどうしても値段が高くなってしまいます。そこは課題ですよね。


    ・その場で一番良い物をなぜ作れない、水が豊富にあるのだから、ブドウ作らなくて良いのに


    今回、近隣の市町村がワインでも盛り上がろうという発想から千曲川ワインバレー構想が始まり、長和町もそこに参加してワイン栽培がスタートしました。産地化だけでなく、畑を見に来る方の観光での収益増加なども狙ってのことだと思います。

    ちなみにこの記事のエリアは田んぼではなく畑です。田んぼならまだ手を挙げて作付けする方が居られますが畑はどんどん空いてきてます。この遊休荒廃地が業者さんでも驚くほどに増えて荒れてしまったこの地で、果樹以外で何が合っているのでしょうか。昔はシルクや人参がありましたが今は採算が取れません。その一番良いもの、どうか教えてください。

    それにワインプロジェクトではもちろん、ワインで町と農業を盛り上げることを考えてますが、この町には他にも、遊休荒廃地をなんとかしようと頑張っている方々が、他市町村ほどに多くはありませんがいらっしゃいます。移住してきてお米作りを頑張る方、特産品を考えるべく畑で試作を重ねる農大の生徒、有機農業を武器に頑張る若者たちも居ます。

    各々がいろんなものを作付けして良いものを作ればいいと思います。遊休荒廃地を活かして町を盛り上げる方法を農家も役場も試行錯誤しているところです。ご存じであればどうか知恵をお貸しください。みんなで解決していきましょう。

    私自身も今は30代ですが20年もすれば体も動かなくなってくるでしょう。なんとか若い世代が引き継いでくれる価値が合って魅力的な農業(もちろん商業、工業も)を生み出せたらと日々考えてます。


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